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俳句の視点から
俳句の視点から (8) 集団浅慮と尊重
タレントの中居正広氏の性暴力に端を発するフジテレビの問題は、日本のどの組織でも起こり得る問題だったと思います。昨今、昭和の社会規範が大きな音を立てて崩れ去っていますが、この騒動はその最たるものでした...
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エッセンス【グローバルの窓】
エッセンス【グローバルの窓】(2) ~助けることが最善。それは信頼構築の哲学~
「SiesindSpitze!」(お前はすばらしい!) 今ではドイツ語のフレーズをほとんど忘れましたが、このフレーズだけは忘れません。英語なら「Youaregreat!」でしょうか。 金曜日の朝。...
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エッセンス【グローバルの窓】
エッセンス【グローバルの窓】(1)~Scope of Work(業務範囲)~
「Whydidyoustealmyjob?!(なんで私の仕事を盗んだの?!)」 私の最初のカルチャーショックだったかもしれません。ドイツ出張時の出来事。「先輩社員をサポートして来い」と2か月間、デュッ...
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熱帯と創作
「熱帯と創作」(6)『麦と兵隊』~時局に便乗した作家だったのか~
昭和十三年、国家総動員法が施行され、日本は国民すべてを戦争に巻き込む総力戦へ突入しました。日中戦争の最中でした。同様に多くの作家も報道というかたちで戦地へ出かけていきました。いわゆる「従軍報道作家」...
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俳句の視点から
「俳句の視点から」(7)AIの良さと人間の良さ
先日、中学時代の親友から『「俳句エスプレッソ」の内容を理解するのはなかなか難しいな』とコメントをもらいました。その親友は「まず俳句がどうして起こったか」を理解したかったようで、AIで調べて理解したよ...
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俳句エスプレッソ
俳句エスプレッソ(7) ~そもそも俳句ってどのようにして起こったの~
中学の親友から、「俳句エスプレッソ」の内容を理解するのも難しいなあ、とコメントもらいましたので、「そもそも俳句ってどのようにして起こったのか」を書いてみます。 俳句は「5.7.5.7.7」の短歌(和...
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熱帯と創作
「熱帯と創作」(5)『マレー蘭印紀行』 ~放浪の哲学~
明治から戦前にかけてシンガポールを訪れた日本人は、欧州航路の途中に寄港する人たちがほとんどで、しかも短期滞在でした。しかし、欧州への旅路の行き帰りにシンガポールをはじめマレー半島に長期の滞在をした日...
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俳句エスプレッソ
俳句エスプレッソ(6)~俳句の本質~
俳句は形式の面からは「有季定型」(五・七・五の十七音、季語を入れる)を基本とします。それでは内容の面からはどうでしょうか。山本健吉は古典俳句を検討して、「挨拶」「滑稽」「即興」であるとしました。これ...
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俳句の視点から
「俳句の視点から」(6)足し算と引き算
西洋と東洋の生き方に対するスタンスを考えたとき、乱暴に言ってしまえば、西洋は足し算志向、東洋は引き算志向が強いように思います。 そんなことを思っていたとき、『人生後半の戦略書』(2024年刊、アーサ...
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俳句エスプレッソ
俳句エスプレッソ(5) ~なぜ「切れ」が重要なのか~
俳句はたった十七音しかありませんので、散文のように意味を述べても片言、断片に終わってしまいます。したがい、「切れ」が重要になってきます。通常は上五か中七で切れます。一句は「上五」対「中七・下五」、あ...
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俳句エスプレッソ
俳句エスプレッソ(4) ~「一物仕立て」と「取り合わせ」~
俳句には大別して、「一物仕立て」と「取り合わせ」があります。「一物仕立て」の句は、一句を一つの素材でまとめた句をいい、対象そのものをよく見て詠みます。「翅わつててんたう虫の飛びいづる 高野素十」「一...
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熱帯と創作
「熱帯と創作」(4)『昭南島に蘭ありや』~国家のエゴを考える~
かつてシンガポールには「昭南島」と呼ばれた時代がありました。1942年2月15日から1945年9月12日までのわずか3年半、日本軍がシンガポールを占領した期間です。シンガポールは、「東洋のジブラルタ...
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俳句エスプレッソ
俳句エスプレッソ(3) ~俳句にとって写生とは~
俳句に「写生」という概念を持ち込んだのは正岡子規です。子規は、当時の月並俳句を打破し、俳句の革新をめざしましたが、そのときに注目した手法が絵画の「写生」でした。目に映ったままを言葉にすることでものの...
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俳句の視点から
「俳句の視点から」(5)マウント消費と経済成長
「マウントを取る」という言葉を最近よく耳にします。自分の優位性を示すために自慢したり、威圧的な言動を取ったりする行為を指します。現代の消費社会に目を向けると、かつては物質的な豊かさを追い求める「モノ...